【実施レポート】NPO remo(志楽小学校)1・2日目

『映画をつくろう〜ご近所映画クラブ』@ 舞鶴市立志楽小学校

日  時: 2013年11月27日(水)、12月4日(水)[1回目・2回目]
実施時間: 3・4時間目
対  象: 6年生2クラス 66名
講  師: remo [NPO法人記録と表現とメディアのための組織]
スタッフ: 小島、糸井、高橋(誠)、宮城

NPO remoによる映画づくりワークショップ(全4回)。6年生を送る会にて、在校生へのプレゼントとしてお披露目されるこの映画。学校生活の思い出、下の学年の子たちに伝えたいことをテーマに、2クラスの児童が全部で4つのグループにわかれて映画をつくります。

このワークショップは、フランスの映像作家、ミシェル・ゴンドリーが開発した「映像ワークショップ」を元に構成されており、基本的には順撮り(コマの順番を変更する編集をしない)・一発勝負(リテイクなし)で撮影していきます。失敗できない&シナリオに沿って勢いよく撮影していくことから、生々しい、表情豊かな映画ができあがります。

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2013年度スタッフ

◯プログラムディレクター

 小島 剛(NPOcobon タチョナ プログラム ディレクター)

 

◯コーディネートおよびサポートスタッフ:

 糸井 宏美 (アニメーション作家)

 工藤 亜美 (劇団かかし座)

 タカハシ ‘タカカーン’ セイジ(アーティスト)

 高橋 真理子(アートコーディネーター)

 谷川 恵子(アートマネージャー)

 谷口 彩(アートマネージャー/ワークショップデザイナー)

 端野 真佐子(NPO法人ライブエンターテイメント推進協議会)

 橋爪 大輔(合唱指揮者)

 前田 瑠佳(京都橘大学大学院)

 松浦 真 (NPO法人こども盆栽代表)

 宮城 貴子(関西カルチュアルポータルサイト”CNTR” ライター)

 三宅 章太(フリーランス)

 柳本 真紀(アートマネージャー)

 

◯インターンスタッフ:

 能口 之三美(大阪電気通信大学)

 藤吉 栞里(大阪電気通信大学)

【実施レポート】ジョゼフ・ンコシ アフリカン音楽鑑賞会(岸和田市立八木北小学校)

「 アフリカン音楽鑑賞会」@岸和田市立八木北小学校

日  時:2013年12月5日
実施時間:2,3,4時間目
対  象:全学年対象
講  師:ジョゼフ・ンコシ、ともみ、パプゥ

 

● 今回は全校生徒約500名に対して行う、音楽鑑賞型体験ワークショップということで、3回に分けて各回45分で実施しました。
1回目(幼稚園、1年、2年)
2回目(3年、4年)
3回目(5年、6年)
各回約160名

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実施レポート 重田祐介(西三国小学校)

『ピクセルアニメ•ワークショップ』@西三国小学校

日  時:2013年10月17日
実施時間:1、2時間目(1組)/3、4時間目(2組)
対  象:4年生
講  師:重田祐介

[イントロダクション]
•自己紹介。重田氏が作成した作品のダイジェスト映像を鑑賞。
•「アニメーション」「パラパラマンガ」を作った事があるか質問。

•重田氏が開発したアプリ「flipbit」を使用してアニメーションを作成スタート。(操作シートを配布)

[1]「あ•い•う•え•お」を話す顔アニメーションを作る
簡単な「flipbit」のデモンストレーション。顔が口をパクパクさせる2コマのアニメーションを重田氏が実演。
子どもたちも同じように簡単な顔を描き、5コマで「あ•い•う•え•お」のアニメーションを作成。

[2]歩くアニメーションを作る
重田氏が作った棒人間が歩く2コマのアニメーションを見る→動きがぎこちない→実際に歩く時、どんな動きをしているか検証→教室内で歩いて、友達の動きを観察→どうしたらもっとスムーズに歩いているように見えるか意見出し→各々重田氏が作成した棒人間アニメーションに肉付けしていく

[3]ソーラン節のアニメーションを作る
子どもたちが運動会で発表したソーラン節の中から、気に入っている動きをチョイスしてアニメーションを作成する。
動きに迷ったら、隣の子に実演してもらい動きを再確認。
時間のある子は、実際に使用していた衣装、小道具などもプラスする。


●まとめ
•全てのアニメーションで重田氏がおもしろい、工夫されていると思ったものをチョイスし、作成した本人に工夫ポイントを聞きながら、どこが良いのかコメントをする事で、子どもたちの自分の作品を見てほしいという欲求が後半にいくにつれて増えていった印象を受けた。4年生という事もあり、まだ周りの目、他者と違う自分に一歩引いてしまい意見が言いづらい感じの子は少なかったように思う。

•小学校のパソコン教室の特性(全員で一つの画面を共有出来る等)を存分に活かせたワークショップだったと感じた。重田氏が開発したアプリ「flipbit」はネット上でアクセスし使用するものなので、学校のパソコンにインストールする必要がなく、その点でも学校側の負担が少なかった。

•学校でのワークショップは、参加する人たちの関係性が出来上がっているので、他者の作品を見る事により活発な意見交換が出来、すぐに自分の制作にも活かせるところがとてもよかった。

(高橋真理子)

実施レポート 池田朗子(九条南小学校)1日目

『切り起こし ワークショップ』@九条南小学校

日  時:9月12日(木)
実施時間:3・4時限(2クラス合同授業)
対  象:九条南小 6年生2クラス 42名
講  師:池田朗子

〈準備〉
・プロジェクター・パソコン・OHPのセッティング
・デザインカッターの準備
講師・スタッフは10時に図工室に入り、機材のセッティングおよび会場設営
デザインカッターの刃の確認・交換

 

〈授業(1)〉


・授業はじまり&自己紹介
先生から今日の授業のお話。そして講師、池田さんへバトンタッチ。まずは、池田さんがスライドでご自身の作品をみせながら自己紹介。
「切り起こしを知っているひとー?」という池田さんからの質問に手を挙げて「写真を切って起こす」と答えてくれる子もいました。
続いて、インスタレーションの説明。「設置する空間そのものを作品にしてしまうこと」という意味を説明しながら、池田さんの過去の個展の写真を使って紹介。

・ワークショップの作業の説明・道具説明
写真を切り起こして、写真を撮るという流れを説明。実際に池田さんの作品を紹介。「花嫁の写真」+「花束を持っている女性の写真」、この2つを切り起こし、合わせてみるとまた別の1つの作品が。合わせることで違う作品ができるということも伝えます。
次は道具の説明に入ります。使うのはカッターマットとデザインカッターです。デザインカッターについては[人に向けないこと]、[ふたを閉めること]、[切りにくかったらスタッフにまず声をかける]という3つの注意事項が説明されました。
最後は使う素材(チラシ)の説明です。チラシの紙の性質によって切り起こせるもの、切り起こしにくいものがあるということが伝えられます。

説明が終わると、いよいよ切り起こしのワークショップ。「自分が見ているところを切ってみましょう!」、「切り離すのではなく、切り起こす。どうすれば切り起こせるかも考えながらやってみましょう!」と池田さんからの言葉でワークショップ開始です。

・ワークショップ
チラシが配布され、デザインカッターの3つの注意事項の確認がもう一度され、カッター配布。
まずは、チラシ選び。たくさんあるチラシの中から自分が切り起こししたいチラシを選びます。そして、切り起こし。人物や動物を切り起こしていきます。同じチラシでも、切り起こす対象物が違ったり、切り起こす部分が違ったりと、それぞれの個性がでてきました。また、はじめは人物や動物ばかり切り起こしをしていましたが、文字を切り起こす子も。切り起こししたものはみんなでみてみたりしました。



最後の方は、自発的にいくつか合わせてみて違う作品を作り出している子が何人もでてきました。思ってみなかったことが自然と起きるのがワークショップの面白いところだなと思いました。

 

・まとめ
最後はおさらい。難しかったところをみんなに挙げてもらいます。「細かいところを切るのが難しかった」、「カッターがずれる時があって難しかった」といった感想が出てきました。



その後、次回の説明に。
次回は、写真を切り起こしして写真撮影、そして展示、発表を実施予定という説明がされます。切り起こす写真を修学旅行や学校で撮影したりしてくださいと伝えられました。

また、時代によってのカメラの違いやプリントアウトの違いなど、写真についての説明もされ、授業が終了です。

 

(前田瑠佳)