【実施レポート】 トーチカ(塩草小学校)

『PiKAPiKA ワークショップ』@塩草小学校
日  時:2013年8月30日(9:45~11:30 途中15分間中休み)
実施時間:2.3時間目(2学年合同授業)
対  象:5年生29人、6年生34人(計63名)
講  師:トーチカ + アシスタント2

夏休みが終わって、2学期・3日目の学校。
塩草小学校でトーチカさんによる『PiKAPiKA ワークショップ』が行われました。

準備中、「今日はメディアアート・ワークショップがあります。」という児童による朝の校内放送が。メディアアート・ワークショップという聞きなれない語を丁寧に伝える子どもの声に、つい笑顔になるトーチカさんとスタッフ。

<イントロダクション&デモンストレーション>
・講師挨拶・注意事項
・プロモーション映像「PiKAPiKAムービー」鑑賞

体育館に子ども達がやってきます。「うわぁ、すごい。」「いつもと違う!!
PiKAPiKAワークショップ仕様になった体育館の様子に、子どもたちのテンションはすでに上昇。トーチカさんの簡単な挨拶といつもより暑く暗い体育館における注意事項の伝達の後、早速デモンストレーション映像「PiKAPiKAムービー」を鑑賞。目の前のスクリーンに浮かびあがる光の織り成す映像に、みんな見入っていました。

<ペンライトの配布&使い方説明>
どんなことをするかイメージをつかめたところで、ペンライトを配布し、簡単に使い方をレクチャー。と同時にカメラの電源ON。スクリーンには、今この瞬間の体育館の様子が映し出されます。映像に気づいた子どもが手を振り、タオルを振り、自分の姿と位置を確認。ここから、これまで受動的だった子ども達が能動的・主体的に立ち上がり始めます。

<ワークショップ1>
○いろいろな絵を描いてみよう 描く-撮影→鑑賞を8セット

ここで、体育館の照明を落とし、トーチカさんの誘導で○を描いてみます。と次の瞬間、すぐに、目の前のスクリーンに自分たちが描いた色とりどりの光の○が映し出されます。「おーー!!」という歓声。その後も☆・好きな果物・10年後の自分・・・トーチカさんのお題にそって次々とペンライトで描いては、映像を確認していきます。描いたものがすぐに見られるので、次はもっとうまく描くぞと自然と意欲が高まり、明るい笑い声が都度生まれていました。

<ワークショップ2>
○アニメーションを作ってみよう 描く-撮影→鑑賞

パターン1
トーチカさんが言われるままに色んな高さで色んな○を描いていきます。カウントダウン54321で映しだされたのは、ポンポンと跳ねるボールの映像。1枚1枚が繋がってアニメーションに。「スーパーボールみたい!」

再び歓声が上がります。光のボールに合わせてジャンプし、全身で表現を楽しんでる子も。

パターン2
種から花が咲くまでの植物の成長ストーリーにも挑戦。スクリーンに咲く色とりどりの花に、子どもたちの顔にも笑顔の花が咲き誇っていました。

<休憩>

体育館の壁に光で絵を描いてみたり、次の活動にそなえて太陽の元でライトの充電をしたり、子ども達は休憩中もじっとはしていません。この間に、トーチカさんは次のオリジナル作品の作成に向け、床にテープで印をつけていきます。

<ワークショップ3>
○オリジナル作品づくり
後半は、オリジナル作品づくり。校章をモチーフに先生が前もって作成して下さった図案をもとに臨みます。それぞれが描きたいパーツを自分で決め、その位置に移動。何度か練習した後、カメラのスイッチON。15秒・10秒・13秒・・・描く時間を変えつつ、繰り返し描きます。映しだされた映像を見ながら、一喜一憂する子ども達。トーチカさんが子ども達の元に駆け寄り、アドバイスする場面も。「おしい。」「あともう少し。」「協力して。」「もうできそう。」気持ちが途切れないよう、トーチカさんの声かけが続きます。交差するところでぶつからないように友達同士の動きを調整する子も出てきました。また、「よっしゃぁ。」「ちょっと足らんな。」1回1回映像を見ながら反省し、修正するグループも。1人1人が担当しているのは全体の一部ですが、だからこそ、みんなで協力し、心を一つにしないと完成しません。最後の1枚。映しだされた映像に自然と拍手が沸き起こりました。

<終わりの挨拶>
「ありがとうございました」の子ども達の声に達成感がみなぎります。「楽しかったぁ!」と大きな声で言いながら教室に戻る子どもの姿も。

<振り返り>
終了後、先生方に、感想を聞かせて頂きました。

・教室に戻った5年生の第一声「めっちゃ、楽しかったぁ。」子どものテンションのあがり方がすごかった。
・リアルタイムにすぐ確認できるのが良い。
・何度も繰り返し、完成にこぎつけたことで達成感が大きかった。
・季節的に暑く、最後疲れ気味になった部分があった。
・念願のトーチカさんに会えた喜びで、自分自身が楽しんでしまった。
・デジタル作品に触れる、メディアアートに対する興味を引き出すという点では良かったが、同時に自分自身がデジタル機器に詳しくなく、子どもの質問に答えられないというジレンマがある。

先生方の言葉から、楽しく、意欲的に取り組んだ子ども達の様子が浮かび上がってきました。描いたものをリアルタイムですぐに確認でき、またすぐ修正できるというスピード感が、繰り返しであっても飽きずに集中して取り組める状況を生み、子ども達の達成感につながったのではと思います。このワークショップの持つスピード感は、今を生きる子ども達にうまく合っていたのでしょう。しかしながら、窓と暗幕を締め切り斜光空間を作るため、体育館の暑さはかなりのもので、暑さによる疲労は子どもといえども避けられなかったようです。実施時期について考慮する必要があるかもしれません。

先生自身も、今回のワークショップでたくさんの刺激を受けたことが伝わりました。この後、先生方にはトーチカさんより、今回のような作品づくりの方法について詳しく説明しているパソコンサイトやアイフォン等で手軽にできるアプリの紹介がありました。

このワークショップで作られた作品は、塩草小学校さんのHPでご覧いただけます。(2013年9月現在)
http://swa.city-osaka.ed.jp/swas/index.php?id=e611308

(工藤)

 

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