時間:12月7日10:45-12:25
学年:5,6年生
南港渚小学校で実施された
トーチカワークショップ
トーチカさんのプログラムは、一言でいうと、
”あそび”がとても含まれているプログラム。
その醍醐味は、その場で作る参加者オリジナルの
映像が生まれていくことに意味があります。
ITの分野では
Consumer Generated Media という言葉があります。
CGMとは、情報媒体(メディア)の中でも、
消費者(コンシューマー)が自ら情報を発信するメディアの総称です。
今回は消費者ではなく、参加者ですが、
ともに作り出し、新しく作るという意味で、
トーチカさんはメディアに徹しているという意味で
メディアを使ったアートとしての文脈的にも
面白い構造がありました。
さて、具体的な流れを説明します。
授業開始前の準備としては、
機材の搬入、設営、パソコン等電子機器の
電源確保などが重要です。
特に、パソコンのACケーブルやプロジェクターの
ディスプレイケーブルなどは
もし忘れてしまうと大変なことになります。
その後、大学のインターンスタッフも来て、
カメラ位置などの確認を行い、スタンバイができました。
その頃、子どもたちもやってきて、
1クラスずつ、2学年が隣に座っていきます。
トーチカさんの簡単な紹介からスタートして、
まずは、プロジェクターで過去の作品を見せます。
子どもたちも、暗闇に光るその映像にとても
魅せられていきます。
次に、実際に映像を撮ってみようということで、
定点カメラにうつった自分たちが手を振ります。
位置はこのあたりが良いかな? 自分は映っているかな?
子どもたちの主体性が生まれてくる最初の瞬間です。
するとすぐに、体育館の照明が消されます。
子どもたちの意識は、自分たちが映った明るいプロジェクターと
各々が持つペンライトに意識が集中。
トーチカさんの指導のもと、
自分の手元で丸を描くと、
自然に歓声が沸き起こります。
その後、花を書いたり、
顔を書いたり、
子どもたちが1つ1つの動作ができていくように
なっていきます。
撮影、鑑賞。次のアクション。
そのスピードがとてもスムーズなことも
このワークショップがとても面白くなっている理由の1つでしょう。
その後も、アニメーション映像を撮ってみたり、
自分たちの学校オリジナルの映像を作ってみたりと
まとめてみると、
このワークショップの特徴として、
子どもたちの意欲・関心が集中されやすい場を
とてもうまく使っていると思います。
体育館で実施するため、照明のON・OFFができる。
だから、ずっと暗くはならない。
ずっと明るくもならない。
自分たちが見たい、作りたい映像が
目の前にあり、集中して物事に取り組める環境があります。
そして、難しくないこと。間違っても良いこと。
それが許されるような雰囲気で、
トーチカさんの声かけ、ファシリテートも行われていました。
これらがアートワークショップの場づくりに
重要な要素となっていると思います。