『映画をつくろう〜ご近所映画クラブ』@ 舞鶴市立志楽小学校
日 時: 2013年12月18日(水)[3回目]
実施時間: 3・4時間目
対 象: 6年生2クラス 66名
講 師: remo [NPO法人記録と表現とメディアのための組織]
スタッフ: 小島、糸井、高橋(誠)、宮城
【3日目】撮影
3日目の今日は撮影の予定でしたが、あいにくの雨でした。
<構成表・あらすじの再確認>
外で撮影をする予定だったグループがいくつかあったため、どうするかを決めてもらいます。順撮りのルールとは異なってしまいますが、その部分だけ晴れた日に撮影しなおす、という選択肢もこちらからは提示。ただ、こどもたちは今日の為に準備を重ねてきたこともあってやる気満々。グラウンドから体育館へ変更したり、雨の中でも少し木が茂っている場所に変更したりなどを自分たちで決め、撮影に挑むことになりました。
<カメラの使い方>
カメラマン担当の子どもたちを集めて、講師が使い方をレクチャー。三脚の立て方、カメラの電源、ピントの合わせ方などを教えてもらいます。日頃から使っている子も多く、いつもとは少し勝手が違いますが、皆覚えが早く、すぐに使えるようになっていました。
<撮影>
カメラの使い方を覚え、少しだけ台本を調節したら、すぐに撮影に移ります!1時間と少ししか時間もないため、皆ダッシュで移動!臨機応変に、機転をきかせながらそれぞれが撮影をすすめていきます。
[グループA]
あらすじ:野球が好きな主人公。ただ、そのせいで成績が下がってしまう。母親に怒られ、野球道具も取り上げられてしまった主人公は、もう一度野球をさせてもらうために必死で勉強をする!直後のテストの結果は…?
撮影秘話:家の中という設定で撮影しなければいけないシーン、テストのシーンなど、撮影場所も多く、設定がどれも細かかったこのグループ。それでもテキパキとした段取りで撮影を順調に進めていました。
[グループB]
あらすじ:とある高校にて、窃盗事件が多発する。かけられた疑惑をはらすために犯人探しに出た主人公は、探偵事務所を訪れるのだが、そこにいるのはヤンキー探偵。一緒に捜査していくうちに、新たな犯人が浮上する…?
撮影秘話:推理ものというだけあって、あらすじ作りに最後まで悩んでいたグループ。それでも最後は綺麗にまとまり、そのトリックでもある、凝った小道具、凝った設定がたくさん登場します。
[グループC]
あらすじ:学校に筆箱を忘れたことに気付いて、友だちと一緒に取りに戻る主人公。ただ、途中で友だちとはぐれてしまうと、次々にホラー現象が起こり始める。その後無事に筆箱は見つかるが、そのお化けは偽物だったのか?本物なのか?
撮影秘話:鏡にうつる女の子、勝手に動く骸骨など、撮影技術がとても必要とされたグループ。途中、撮影に困るシーンなどもありましたが、「じゃあこうすればいいじゃん!」が次々に出てきて解決。機転がよくきいていました。
[グループD]
あらすじ:ある日校庭で皆で遊んでいる最中、突然雷が落ちる。すると、なんと男女の中身が入れ替わっていた…!するとそこに不思議なおじいさんが現れて…?
撮影秘話:男女の中身が入れ替わってしまうという、演技力が問われる設定だったグループ。何度も何度もリハーサルを重ね、お互いがお互いに突っ込むという、とてもストイックな撮影となっていました。
<振り返り>
1回目・2回目の授業のときのような騒がしい感じは全くなく、皆がとてもよい緊張感に包まれているのが印象的だった今回。限られた時間の中でこなさなければいけないこと、今までやったことがないことにチャレンジするということで、とてもいいテンションだったのではないかと思います。
また、撮影中に失敗してしまったとき、また、どうやればいいかわからないことが出てきてしまったときなどの、こどもたちの柔軟な対応にも驚かされました。「じゃあこうしたら?」「今のでも次をこう変えたら大丈夫じゃない?」などという言葉がすぐに出てきて、他の子たちもすぐに賛成。迷っても止まっても、新たな解決策をどんどん出していくところに、子どもの発想力の豊かさを感じました。
1回目・2回目よりも格段にこどもたちのなかで「自分たちで、みんなで決めていくんだ!」という意志が感じられた今回の授業。できあがった映画にどのような感想を持ってくれるのか、どのような反応で迎えてくれるのか、とても楽しみになる3回目でした。
(宮城)