【実施レポート】NPO remo(志楽小学校)1・2日目

『映画をつくろう〜ご近所映画クラブ』@ 舞鶴市立志楽小学校

日  時: 2013年11月27日(水)、12月4日(水)[1回目・2回目]
実施時間: 3・4時間目
対  象: 6年生2クラス 66名
講  師: remo [NPO法人記録と表現とメディアのための組織]
スタッフ: 小島、糸井、高橋(誠)、宮城

NPO remoによる映画づくりワークショップ(全4回)。6年生を送る会にて、在校生へのプレゼントとしてお披露目されるこの映画。学校生活の思い出、下の学年の子たちに伝えたいことをテーマに、2クラスの児童が全部で4つのグループにわかれて映画をつくります。

このワークショップは、フランスの映像作家、ミシェル・ゴンドリーが開発した「映像ワークショップ」を元に構成されており、基本的には順撮り(コマの順番を変更する編集をしない)・一発勝負(リテイクなし)で撮影していきます。失敗できない&シナリオに沿って勢いよく撮影していくことから、生々しい、表情豊かな映画ができあがります。

【1日目】

<レクチャー・役割分担>
まずは、講師であるremoのメンバーから、そもそも映画ってなんだろう?との説明を受けた後、映画づくりを行うにあたっての役割分担を決めていきます。カメラマン、小道具など、映画の撮影そのものの役割りももちろん決めていくのですが、話し合いの司会役、書記係など、話し合い自体に必要な役割りも分担しています。これは、このワークショップが、ただ “映画を撮る” ことではなく、“子どもたちが自分たちで話し合いながら映画を作っていく” ということを重要視している為。話し合いにおける役割分担もとても重要なのです。

 

<あらすじ考案>
先ほど決まった分担に基づいて、グループに分かれてあらすじを話し合っていきます。子どもたちは、全員がまとまって同じ大教室で話し合っていたこともあって、あまり集中できない模様。「映画を作る」という、日頃なかなかできないことにテンションもあがっているのか、アイディアは出てくるのですが、話し合い自体はなかなか順調に進みません。ただ、こどもたちの意見を活かしやすくする為に導入された、ポストイットに自分の思ったことを書いてどんどん紙に貼付けていく方法がとても楽だったようで、社会人のするブレストさながら、使いこなしていました。

 

<宿題>
あらすじが最後まで決定しなかったため、次までにそれぞれのグループに分かれて話し合ってもらうことに。休み時間や朝の時間を使ってもらうことになりました。

【2日目】

今日は、まず段取りよくすすめられるよう「メリハリをきっちりつけよう!」ということを最初にこどもたちに伝えます。こどもたちも、前回先生に怒られてしまったようで、最初に集まる時にも「話聞こうぜ!」という子が出てきたりと、ワークショップへの真剣さが増してきたようです。

<あらすじ決定>
2日目は、まずあらすじを完成させるところからスタート。宿題にしていたのですが、あまりまとまった時間が取れなかったようで、最初の1時間を使うことに。ここでも、前回とは違い、集中力を持って皆が取り組みます。話し合いを引っ張っていく子、まとめるのが上手な子、鋭いツッコミをいれる子など、子どもたちそれぞれのキャラクターを活かしながら、話し合いが進んでいきました。

<構成表をつくる>
あらすじが出来上がってきたグループから、構成表への記入を進めていきます。構成表とは、映画の一コマ一コマに対応した表のことで、これにセリフや小道具、撮影場所や音声など、具体的なことを記していきます。しかし、おおまかにストーリーは決まっていても、セリフはどうするか、どこからどこまでを一回で撮影するのか、撮影する場所はどうするかなどなど、映画作りに慣れていない子たちにとってはかなり難しそう。頭の中にイメージはあるけれど、どうやったらそれが皆にもわかるように伝わるのか、ということに悪戦苦闘していました。

 

<宿題>
時間内には終わらなかったので、次回の撮影日までに構成表をそれぞれ書いてきてもらうことに。次回は全ての時間を撮影にまわさなければならないため、必ず完成していなければなりません。なので、できた段階で講師まで構成表をFAXしてもらうこと、そこからまた詰めてもらうことに。次回までにどのように脚本があがってくるのか、楽しみです。
【1日目・2日目ふりかえり】

映画を作るというこのワークショップですが、それだけではなく、“こどもたちが全て自分で決めていく”“こどもたちが話し合いをする”ということも、このワークショップの目的のひとつ。ただ、こどもたちはそのような環境に余り慣れていないため、自分たちで全て話し合って決めないと行けないんだよ!という環境をつくることにとても難しさを感じました。あまり誘導しすぎると、そもそもの “自分たちでつくる” という点から外れてしまう、ただ、なにもしないとただ騒がしいまま時間が過ぎてしまいます。
それでも、講師の方が常に「子どもの可能性を見守る」というスタンスで授業に挑んでくださっていたことが、徐々にこどもたちにも伝わっていった様子で、話し合いの最後の方では、かなり能動的な話し合いが展開されており、子どもを信じて待つ、ということの重要さを実感した時間となりました。

(宮城)

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